Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
それから
「俺の気持ち♪」
って言って優しく微笑んだ
うわぁ…
どうしよう凄い嬉しいよ…
でも何て返事をしていいか分からなくて赤くなりながら俯いた
昴君は私の手元を見て
「なんだ、まだ書いてないじゃん。」
って言った後
「じゃあ萌音は『スバルLOVE』って書いてよ♪」
なんて冗談ぽく言ってきた
「えっ!!でも…」
私が戸惑ってると顔を覗き込みながら
「ダメ??」
ってわざと泣きそうな顔で聞いてくる
そんな顔で言われたら断れる訳なくて
『はい』って頷いてそっと筆を取った
スバルLOVE…
スバルLOVE……
スバ……
頭の中で何度も繰り返しながら少し震える手で書き終える
それを昴君は素早く屋台の叔父さんに『これも全色で!!』
って嬉しそうに渡した
叔父さんがせんべいに色を付けながら
「お前等仲良いなぁぁ」
って笑いながら言った
なんか恥ずかしいよぉぉ
顔が真っ赤になるのが分かって思わず頬を手で隠すと
昴君が急に私の肩を抱いた