Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

えっ!!何!!

驚いて固まっていると


「当たり前!!だって俺今、世界一幸せ者ですから!!」

って言ってピースサインをしながら笑った


昴君が言ったその一言で益々私の顔は赤くなってしまう


叔父さんは私に落書きせんべいを渡しながら『かなわねぇなぁ』と呟いた




私はただただ、嬉しくて恥ずかしくて昴君の顔を見る事ができなかった

私のそんな気持ちが伝わったからか
落書きせんべいを持って歩いていると


「それ、嫌だった??」

って落書きせんべいを指差しながら、心配そうな顔で昴君が聞いてきた

えっ??

何で??


「嫌じゃないよ!!嬉かったしかったよ?」

と言うと

「良かったァァ…」

て息を吐き出した

「俺あんま嬉しくてさ…つい言っちゃって、でも萌音、もしかしたら嫌かな。とか心配になっちゃって……って俺格好悪っ!!」


そぉ言った昴君の顔は少し赤かった


昴君…

緊張したり、嫌われたら嫌だなって考えてるのは私だけじゃないんだね

昴君はどこかいつも余裕があって

でも本当は私と同じ気持ちでいてくれたんだ……

凄く胸が熱くなって


涙が出そうだった……

「あのね…昴君」

私は静かに口を開いた

「私今日が本当に楽しみだったの…だから落書きせんべいも凄く嬉しいんだよ…」

昴君が大好きだから

言い終わったら昴君はそっと私の手に触れた

そして

「俺も楽しみにしてた…」

って返事をして優しく微笑んだ


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