Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
「よしッ!着いた。」
そぉ言って後ろを振り返った
「ねぇ…名波君達いいの?」
私が尋ねると
「あぁ。いいの、いいの、名波は分かってるから♪」
意味ありげに言いながら笑った
「今日、もう一回告白するんだって。だから合図があったら二人きりにさせるって約束してたんだよ♪」
え…
そうなの!!
「今頃頑張ってるなっ」
空を見上げながら昴君はハハッって笑った
「そうだねぇ…」
杏ちゃん…驚くだろうなぁ
その顔を想像すると何だか可笑しかった
「フフッ…じゃあ明日、杏ちゃんから話しをきかなくちゃね」
私が笑いながら言うと昴君も
「あぁ。お祝いもなっっ」
って言って笑った
そんな話をしてたら
ドォォォン!!!
と大きな音が鳴り響いて空が光った
空を見上げると大きな花火が夜空に広がってた
「あっ…花火…」
て呟いたら
「ここ穴場でさ。小さい頃親父と姉貴とここでよく花火見てたんだ、萌音にも見せたくてさ」
と小さく笑った
花火の光りと昴君の笑顔が凄く綺麗で私達だけが違う世界にいるような気がした