Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
☆嫉妬☆
お祭りも終わって今日は夏休み前の終業式
教室で私と杏ちゃんは二人で話をしながら笑ってる
「それでね、凌弥(リョウヤ)がね」
どうやら名波君と杏ちゃんは仲良くやってるみたい
二人があの夏祭りから付き合い出したって聞いたときは
嬉しくてしかたがなかった
杏ちゃんはその日から
名波君を下の名前の凌弥って呼ぶようになった
私達が話していると
「萌音!!」
って後ろから声を掛けられた
「愛瑠ちゃん。」
振り返ると同じクラスの笹村愛瑠ちゃんが笑顔で近づいてきた
「杏も、話し中ゴメンね。」
「ううん、平気だよ。」
愛瑠ちゃんは2年生で同じクラスになったんだけど
誰にでも気さくで優しくて凄く良い子
「で、どうしたの??」
私が尋ねると
「今日の午後部活始まる前、調理室借りたいの!!」
って頼まれた
「調理室??いいけど、どうしたの?」
私が返事をするとホッとした顔で
「実は…私バスケ部のマネージャーでさ…」
て言った