Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
「昴君の名前…」
「えっ…俺の名前??」
不思議な顔で聞く昴君に対して私は途切れながらも言葉を続けた
「愛瑠…ちゃんがスバ…ルって…」
そこまで言いかけたけど
こんな事を気にしてる自分が恥ずかしくなって俯いた
「萌音ヤキモチ焼いてくれたんだ??」
えっ…
昴君から発せられた意外な言葉に驚いて顔をあげた
顔を見ると嬉しそうに笑ってる
「えっ??何で笑ってるの??」
私が聞くと
「ヤキモチ焼くって事は俺の事好きって事だろ??」
私の髪に触りながらクスッと笑った
私の身体はカァーっと熱くなった
何だか悔しくて
「でも!!ヤキモチ焼く子なんて面倒臭いでしょ…」
少しだけ強い口調で言った
「何で嬉しいよ♪」
今度は顔は覗き込みながら余裕の笑みで答える
昴君の寛大さには敵わない
そぉ思った…
私が黙ると今度は昴君が質問をしてきた
「萌音は、俺の事昴って呼びたい??」
「えっ??」
確かに付き合ってるから
そぉ呼ぶほうが自然かもしれないけど
でも昴君に慣れちゃったし…
私が考えてると
「俺は萌音に昴って呼ばれたくない。」
ってハッキリ言った