Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
☆夏休み☆
夏休みに入って半分以上が過ぎたけど
毎日が充実していて
楽しく過ごしてる
昴君は大会に向けて忙しいけど
それでも休みを見つけては出掛けたり
杏ちゃんと学校に差し入れを持って行ったりしてた
4人で中庭でお弁当を食べてると必ず
『俺と萌音の秘密の場所なのに…』
って拗ねる昴君を私は笑顔で見ながら
穏やかな時間が流れっていった
そして今日も
何かを差し入れしようかと
朝から料理の本を見ていると
ピリリリ−−
携帯が鳴った
画面を開くと昴君からだったからすぐに通話ボタンを押した
「はい、もしもし」
『もしもし萌音?起きてる?』
電話口から明るくて元気な声がしてくる
「うん、起きてるよ♪あれ?今日部活は?」
いつもならもぉ練習が始まっている時間なのに…
不思議に思って聞いてみる
そしたら、『実は…』って
嬉しそうにその理由を教えてくれた
「今日顧問の先生が風邪引いたらしくて急遽休みになったんだ♪」
「えっ!!そうなの!!」
私が驚くと
『だから今日プール行こうぜ!!』
って電話口から元気な声で誘ってくれた