Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
今日は今年一番の暑さって
テレビで言っていただけあって
本当に暑い…
カンカンに照り付ける日差しが眩しくて
毎日の部活で真っ黒の昴君の身体はより一層たくましく見えた
たわいもない話しをしながら歩いてると
昴君が私を見て口を開いた
「髪…珍しくね?」
髪…??
あっオダンゴの事かな…
「うん、今日は暑いから、それにプールだしね。変…かな?」
いつもの下ろしてる方が好きなのかなって
気になったから聞いてみたら
「もちろん、いつもの方も好きだけど…それも新鮮でいいな♪って思っただけ。似合ってるよ!」
って照れ臭そうに頭をポリポリ掻きながら答えてくれた
トクン……
『似合ってるよ』の言葉に胸が思わずトキメイてしまった
昴君は思ってる事を何でもストレートに話しくれて
さりげなく褒めてくれるその言葉は
いつも私を幸せへと運んでくれる
そんな彼と出会って好きだと感じた時より
もっともっと好きになっていく
私の思いは一体どこまで膨らんでいくんだろう
そんな事を考えながら
私は昴君に『ありがとう』って小さく呟いた
汗ばむ手を握りながら歩いて15分くらいでプールに着いた
「よし、着いた!!」
昴君が嬉しそうに言って
入場口のチケット売場で券を買ってきた