%やっぱり俺様が好き!(作品紹介&つぶやき)%
やがて、息子はわかったと頷き、娘は去っていった。
どうせできないだろう。
そうたかをくくって見守る私。
できればすごい。ちょっと自慢な息子。できてほしい気もする。
でも、できたら困る。私の親としての威厳がピンチだ。
「オだからOだ!ええと、次はレだからレは・・・REか!」
子どもの飲み込みって、どうしてこうも早いんだろう。
そういえば、私の携帯のお古をあげたら、なんだか私の使った事ない機能を使って、
写真に細工したりしてたな、なんて思い出しても遅すぎ。
彼はあっという間にローマ字入力をマスターすると、できた!!と両手を挙げ、喜びを体中で表現した。
ニコニコと私に笑いかけるその顔は。
「ママ、できたよ?」
言葉で催促するその顔は。
「う、うん。よくできました」
私の褒め言葉を待っている。
やばい、どうする?私。