%やっぱり俺様が好き!(作品紹介&つぶやき)%

__①けちと節約の境界線


月曜日の朝。


AtaRu☆家では、必ずあやしい人影が玄関でがさごそと音をたてる。

その手にあるのは、大きなゴミ袋。

まるでゴミ捨て場にたむろするカラスたちのように、その男は袋の中身を念入りにチェックする。

そして、数点の品物を片手にどこかへと姿を消す。


実際にその場面に出くわしたことがないので、男がどんな顔をしてそんな事を行っているか、私は知らないのだが・・・。


その男が去って小一時間ほど経ってから、私はいつものようにベッドから這い出す。

仕事に行く準備をさっさと整えると、そのまま出かけられるようにして玄関に立つ。


「さて、出かけるか」


右手には白い鞄。


左手には。


私の住む地域では、燃えるゴミは月曜日。

ただでさえ忙しい月曜日にゴミまで捨てなくてはならないとなれば、

前日のうちに用意しておくのが主婦の知恵ってもんだ。


玄関にたたずむゴミ袋を左手で軽く持ち上げ、持ち上げ?



・・ん?軽い?








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