%やっぱり俺様が好き!(作品紹介&つぶやき)%
突然怒鳴り声のような、彼女の低い声が倉庫に響いた。
「え」
二人の看護師は唖然としている。
「何してるの!すぐ産まれるわよ!」
「え、でも分娩室には伊藤さんが」
「こっちの方が先に産まれるから交代させなさい!!」
「は、はい!」
突然私の周りが騒がしくなり、数人の看護師さんが集まってきた。
新人看護師はおろおろしながら別の看護師に叱られている。
・・くそ~!!やっぱりいきみたいって感じは間違ってなかったじゃんよ~!
腹がたったが、これでやっと楽になれるのかと思うと、少し安堵する。
そして病院の状況が少しだけ見えてきた。
多分、私以外にも産まれそうな妊婦さんがいて、分娩監視装置も陣痛室もその人が使っていて私に回してもらえなかったんだ。
・・ベテランの看護師さんがいて、ついてたな~。
なんて気楽に考えていると。
「AtaRu☆さん!分娩室まで歩きますよ!さぁ立って!!」
・・はい!?