* 姫と不良と王子Life *
怜「だからって殴るのかよ…短気な奴」
省吾「ほぉ?まだ殴られ足りねぇみたいだな??」
そう言いながら桐川は手をパキパキ鳴らして近づいてくる。
怜「Σ!!!冗談だよっ冗談!!ハハハハッ……」
省吾「はぁ;;ぜってぇ冗談じゃねぇだろ……
そいやぁお前腕を怪我してんのか??」
!!
怜「…何でそう思うんだ?」
省吾「いや…さっき手を上に上げたとき一瞬だったが本気で痛そうな顔したからな。」
へー
よく見てるんだねー
怜「昨日少しヘマしてまったからな。」
流尹「腕、怪我……?何した?」
Σうおぉッ
さっきからずっと新聞を真剣に読んでたから
てっきり話聞いてないかと思ってたよ(笑
怜「ちょっと階段から落ちただけだよ。」
省吾「ははっお前阿呆だなー(笑」
笑わないでよ!!!
別にホントに階段から落ちたわけじゃないし……
桐川「階段から落ちて怪我してんのに、ちょっとな訳ないだろ。」
怜「………あぁ、確かにな。」
ちょっと踏み外しただけで、腕は怪我しないもんね。
ってか
桐川が「阿呆だな」って思ったのは
ソコだったんだね………
桐川「ま、そこまで重傷じゃなくて良かったな。」
桐川はゥチの肩を軽く二回ほどポンポンと叩くと、そのまま先に進んでいった。
……って
ん?あれ??
流尹がゥチに近づいて来てる……
なんだろ??
そう思ったのと同時に左腕を掴まれた。
流尹「来い。」
一言そう言うと
ゥチを桐川の進行方向と逆の方向へと引っ張った。