* 姫と不良と王子Life *
真は若干取り乱しつつも省吾の手をとり、流尹達のところへ連れていく。


二人が近くに来ても流尹は気にすることなく抱きしめている。




抱きしめられている怜はというと…

死んだ魚の様な目をして流尹の腕の中でグッタリしていた。




流石にヤバイと思ったのだろう……


その姿を見るやいなや
省吾は流尹と怜の身体を離そうとし、
真は流尹の腕を腰から外そうと試みる、




しかしそこで素直に怜から離れる流尹ではなかった。


妙な対抗心を燃やし

流尹「姫は誰にも渡さない」

と小声でつぶやき、
更に腕の力を強くして離れまいと抵抗する



すると……


「〜…〜ス〜リム♪
あなた〜…られて〜♪♪
…〜〜♪」


怜がいきなり奇妙な歌を歌いだした。




((終わった……コレは絶対に末期の症状だ;;))


流尹を除く二人はそう思った。





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