* 姫と不良と王子Life *
−…
真｢はい､長旅お疲れ様｡着いたから早く降りて来てね｡｣
この声をキッカケに皆続々とバスを降りていき､まだ雪が残っている景色に感嘆の声をあげている｡
だけどｩﾁの両隣の方々は周りの人達と様子が少し､いや､かなり違っている｡
バスの中で皆の好奇の視線を浴びながら
大声で口論を約３時間位続けたせいで二人は喉が痛いらしく､凄く静かにしている｡
たまに声を出した時は思わず
あんた誰？
と聞いてしまいそうになるくらいｶﾞﾗｶﾞﾗの声……
もういっそ旅館に泊まるのではなくてﾃﾞｨｽﾞﾆｰﾗﾝﾄﾞでﾄﾞﾅﾙﾄﾞ役をやってきた方がいいと思う｡
あぁそれとも旅館でﾄﾞﾅﾙﾄﾞをやってもらうか？
着ぐるみなら今から真さんに頼めば夕方には届くはず……
茜｢れﾞ､んんﾞっ､怜君?だいﾞじょ､うぶ？あっぢにいご！｣
貴女こそ大丈夫ですか？
アヒル壱号
香織｢あﾞあぁーｺﾞﾎｯ､がみやざん､ずるいﾞーー｣
アヒル弐号はｩﾁの方へ来ようとした所を､麗奈ちゃんに
｢あんたはこっちよ､馬鹿アヒル｣と言われてひきづられていった｡
