* 姫と不良と王子Life *
すると少し困った顔をして
一馬「顔が赤い事には関係ないんだけど……」
省吾「あぁ。どうしたんだ?」
一馬「あれから電車に乗って…隣町でチンピラ三人組に絡まれたんだ。
でも…凄く強いお姉ちゃんに助けてもらって
ここまで送ってもらったんだ。」
………
すげぇ強い女??
一馬「お兄ちゃん??どうかした?」
省吾「なぁ一馬……その人ってフードをすげぇ深く被ってなかったか??」
一馬「うん。被ってたよ?知り合い??」
…やっぱり……
…『舞姫』か………
省吾「いや…知り合いじゃねぇけど……名前は知ってる。」
一馬「えっホントッッ!??なら教えてくれない??」
何で一馬こんなに目がキラキラしてんだ?;;
まぁいいか
省吾「本名じゃねぇだろうけど…俺等の間では『舞姫』って呼ばれてる人だ。」
一馬(舞姫……ぅん♪何かお姉ちゃんのイメージにぴったりだなぁ♪♪)
省吾「で、その人今どこにいるんだ??」
一馬「え??門の所にいるはずだよ???」
省吾「いねぇけど?」
一馬「あれ?ホントだ……(さっきまでいたのになぁ;;)」
……
どれだけ捜しても見つからない
そんな人をようやく見つけられたと思ったんだが………
なぁ舞姫……いつか俺にもう一度会ってくれないのか??
お前は忘れてるかもしれねぇけど…
俺はあの日を忘れられねぇんだ………。
…俺がお前に助けられた日が−……
-省吾Side-End-