* 姫と不良と王子Life *
-BLACKROSE総長Side-



拳銃を構えて俺の勝利を確信して舞姫の前に姿を現した。ハズだったんだ……



だが……

カタカタ


おかしい……

カタカタ…



拳銃を持ってる俺の方が有利な立場のハズなのに……



…なのにッ………




体全身が……震えて………動かねぇ;;;




舞姫の雰囲気がさっきと明らかに違う………


違い過ぎる……



…この殺気は…ヤバイ……



そう思ってはいるんだが依然として体は言うことをきかない……;;


ジャリッ


ジャリッ


一歩ずつゆっくり俺に近づいてくるのが分かる………

クソッ;
嫌な汗が出てきやがった…


舞姫が近づいてくるにつれて俺の恐怖も増してゆく……

情けない事に尻餅をついてしまった。



俺が座りこんだため

フードの下からチラッと舞姫の顔が見えた………



!!!


見なきゃ良かった……


俺は本気でそう思った………


舞姫はフードの下で赤い目をして綺麗な顔で……笑ってたんだ。





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