【CORORS①】虹色の扉
カーテンの隙間から光りが零れ、目覚めの良い朝がやってきた。
さて、今何時頃かな?
時計代わりにケータイを開くとメール受信70件
「何これぇぇぇぇぇ!!」
『俺はIT会社の社長の成瀬だ。お前のプロフィールを見たら俺の好みだった。此処に1億用意した。こんなはした金で申し訳ないが是非、合ってくれ』
そんなもの手渡されても困る。
『こんにちわ、ゲストさん。僕こういうと事初めてなんだ。友達からよろしくね』
『三咲剣人っちゅうもんや
ブラックカード持っててんけどな無くしてもうた
プラチナで良かったらやるさかいお前の時間、俺にくれへんか?』
『牧村だ。お前の空いた一分一秒を貰ったからな。覚悟しとけよ』
嫌だよ。何でいきなり命令口調なのよ。
…………
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ありえない。
あ、そういえば昨日、何とかメール登録とかあったっけ。
出会い系だったんだ
ムシムシ。
でも、写真まで無料で見られるなんて。なんか、お得かも。
うわぁ、カッコイイ
コイツ、まさにホストだよ。
やだ、キモイ。上半身裸だよ。
次々とめくる写真は何処からこんなに揃えたのかイケメンばかり。
やっぱり胡散臭いね。
『ゲスト、こんなに高感度の良い娘初めて見たよ。よろしくな』
…………
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『ボクね、20歳の娘探してたの。これから一杯楽しもうね』
あ、この人可愛いぃぃぃ。
ん?20歳?
私、32だよ?
一体どういう事?