【CORORS①】虹色の扉

─要望─

我那覇尚希様の退会阻止願います

─お問い合わせの件─

申し訳ありませんが、本人から何も言われておりませんので、此方としてはどうすることも出来ません


『いいですか? ポイントがあれば出会いの場が広がります。貴女が心優しい事は俺が一番知っていますから。貴女は幸せになるべき人なんです』

 貴方と話せないんじゃ意味無いよ


『それに退会は別れではありません。アドレスを交換すれば、無駄な浪費をせずに会えるんです。そうだ、ブログとかやってますか?
 俺、動物ブログありますから、此処に書き込んでくれますか?』

 尚希さんが、退会しても会えるんだよね?

 メアド教えて


『動物たちも貴女に会いたがっています。分かってください。』

 ポイントなんて要らない!!

 会って、貴方という安心が欲しい。


『ゲストさん、俺、やっぱり退会したくないです。貴女に出会えるまでは。協力してもらえますか?』

 私に出来る事なら。
 どうすればいいの?


 また、ポイント切れちゃった。

 夕方仕事を終え、もう振り込み手続きも当たり前になっていた。

 少しの空いた時間を埋めるように、携帯の受信チェックを止められない。



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