【CORORS①】虹色の扉

 鈴に手渡されたリストを元に小さな公園にやって来た。

 キー キー

 小さなブランコに窮屈そうに腰を下ろし、俯いてる人が一人。


 「また、随分と悄気てるなぁ」

 「君には関係ないだろ!?」

 「それが関係あるんだなぁ」

 「……君……誰?」


 やっと顔を上げたコイツは、清んだ瞳であどけなさが若干残ってる若僧。



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