【CORORS①】虹色の扉
仕事以外は、家に隠りっきり。
解ってる。
こんな生活してたって変わる事は出来ないって。
グラスにワインを注ぐ
「あ~ぁ、動物でも何でもいいから、誰か来てくれないかなあ?」
すると
♪ ピ~ンポ~ン
想いが通じたのか玄関のチャイムが鳴る。
「はぁい」
軽い足取りで玄関先に向かい、白いドアを開ける。
少し湿った冷たい風が顔に突き刺さる。
辺りに影の一つもない。
また、ピンポンダッシュでもされたかな?
鍵とチェーンをかけ、つけっぱなしのテレビのある部屋に戻る。