【CORORS①】虹色の扉

 私の部屋に勝手に、しかもいつの間にか上がり込んでるこの櫂って

 一体何が目的なのよ!!

 自分の部屋なのに、居心地が悪い。



 「そんなに怖い顔すんなって、お前を取って食ったりしねぇから」


 「……」


 「折角なんだし飲もうよ♪」


 って、それ私のワインじゃない。

 そんな事にはお構い無く、飲み掛けの私のグラスに紅色の液体が注がられる。


 「カンパ~イ」


 「……」


   ♪カチン

 小さなグラスが音を奏でられ、半ば強制的な挨拶を交わされる。




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