【CORORS①】虹色の扉
未来の幸福と約束か
それで、6月の花嫁が多いのかな?
「お母さんに報告しなきゃ」
「それならさっきしたよ」
「早っ(笑)」
「まぁね」
「約束の記念日に」
「……?」
小首を傾げていると
大人の顔した祐希くんが、そっと私の頬にキスを一つ。
― カシャッ
「涼香の写メGET♪」
「なんでこんな写真なのよ!? 撮り直して」
「言ったろ? これは約束の記念」
「携帯貸しなさいよ」
「嫌だよ~」
私達は、無邪気に庭園を走り回る。