【CORORS①】虹色の扉
こうして話してみて解った事
リキは、生命をすごく大切にする人
料理が上手って事
今度習おうかしら?
ここの地理に詳しいって事
毎年、夏休みはこの島で暮らしているんですって。
ん? 夏休み?
「ウソ~!? 年下なの!?」
「それは、こっちのセリフ! 俺よりも5つも年上だなんて、ありえねぇし」
「……」
そうなのです。
彼は、私よりも5歳若いのです。
直ぐに説教をするこのオヤジみたいな考えのこのリキは、まだ17歳
現役高校生だなんて……
ありえないよ。
一瞬でも高校生にドキドキした自分に罪を感じる。
石のように固まった時間と心
どのくらい、こうしていたんだろう?
「み……おい、七海!!」
「ふぇっ!?」
突然上から降ってきた声に顔を上げる。
私……何か悪い事した?
「飯の支度手伝え」
「……はい!!」
って、なんで命令口調なのよ?
私は、あなたより年上なのよ!?
少しは敬いなさいよ!!
と腰に手を当てて言ってやりたいけど、恩人? にそんな事言える筈もなく……