【CORORS①】虹色の扉
「ふゎぁ……」
彼は欠伸を一つ。
「俺、寝るわ」
「こんな所で寝たら風邪ひくよ?」
「平……キ…」
最後は、もう言葉にはなっていなかった。
……しょうがないなぁ。
押入れから毛布を一枚取りだし、彼の背中へ。
この人、何しに来たんだろう?
初めて会うのに昔から知っているような? ……不思議な安心感がある。
変なの
私も眠くなってきた……かな?
彼の背中にもたれ掛かるように浅い眠りにつく。