【短】とまどいの放課後 ー国語の先生編ー
すると、いきなりノートを差し出した手を掴まれ、私は先生に抱き締められた。
「え?え?」
急なことにパニックになる私。
「避けないでほしい…」
頭の上で聞こえる声が、少し震えていて…
「空知に…避けられたくない……」
「先生……」
「俺は…恋愛とか……そう言うの……苦手だし……なんて言ったらいいか……分からない…けど……空知の顔が見えなくなるのは、嫌…なんだ……」
詰まってばっかりだけど……
ありふれた言葉だけど……
先生の気持ちがちゃんと伝わってくる……