【短】とまどいの放課後 ー国語の先生編ー
「どうしよう……なんて言ったらいい?……いい言葉が、見つからないんだ……」
先生の手に力が入る。
「国語の先生なのに……ダメだな…俺は……」
「そんなこと…ない…です。ちゃんと伝わってきますよ。先生の気持ち……」
言葉から……
手から……
心臓の音から……
いろんなところで先生が言ってる。
「つまり俺は、空知が好きなんだ……」
『好き』って気持ちを言葉にするのは難しいけれど……
ちゃんと伝わったよ。
先生……