【短】とまどいの放課後 ー国語の先生編ー
「君は……」
「え?」
「いや、なんでもない……」
先生は手を自分の頭に乗せて、少し笑った。
やっぱり、素敵だ……
「空知……」
「はい?」
「キスしても……いいか?」
「えぇ……な、なんでそんなこと聞くんですか?」
「こんなこと、聞くのは……変か?」
先生は目をキョロキョロさせる。
わぁ……
また、真っ赤になってる……
「今度からは聞かないようにするから……」
先生の顔が近付いて、唇に柔らかいものがあたる。
『今度からは』って、ことは……
またするんだ……
真面目で、優しくて、照れ屋な先生……
大好きだから……ね。
『大好き』なんて言ったら、また顔を真っ赤にするんだろうなぁ……
そんな先生も……『大好き』……
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