白雪姫と毒リンゴ
あるところに
私は唇に指を当てた。
イライラしてる時のクセだった。
「なんかあったか?」
「イラつく。」
「なんで?」
亮と一問一答をやってるのもイライラした。
「雪姫って、秋矢のこと好きだよな。」
何を突然に。
亮は携帯をいじりながら言う。
「嫌いじゃない。」
「なんだソレ。」
女の子とメールか。
「亮って女の子好きだよね。」
私は寝転んだ。
「悪いけど、BOY'S LOVEなんて趣味はねぇから。」
からかうようにして笑う。
私は睨むけど、亮は携帯ばっかり見る。
「一人じゃないじゃん。それに私は秋矢と同じくらい亮だって好きだもん。」