白雪姫と毒リンゴ
キョトンとこっちを向く亮。
「それはそれは。有り難きお言葉です。姫。」
「真面目に言ってんだからね!」
私は掴みかかる。
「わかってるって。」
簡単に亮は私の手首を掴んで言う。
力の強さに少し怯んだ。
小学生の時も中学生の時も同格くらいだった力が。
「お前細いな。ちゃんと食ってんのかよ。」
「食べてない。」
今日の朝は食べてきていない。
「そんなんだから幼児体型なんだよ。」
「死んでしまえ。」
ベシッと亮の頭を叩いて私はまた横になった。