白雪姫と毒リンゴ
「ババ抜きならわかるよね?」
私は聞く。
「はい。」
決定だ。
五分後
「あがりっ。」
ダイヤのキングを出してあがる。
「う…うそ…。」
唖然とするその子。
丁度、予鈴が鳴る。
「じゃ、もう来ないでね。」
私は近くに置いてあったカバンを取って、保健室を出た。
亮がどうやってあの子を慰めるのか、頑張って欲しいもの。
それは、保健室に恋愛事を持ち込んだ罰として。
廊下の窓の外を見た。
澄んでいる青い空がまぶしかった。