白雪姫と毒リンゴ

夏祭りの屋台は沢山出るから、楽しいな…。

私は金魚すくいの屋台を探した。

あと、リンゴ飴も。

「しかし、あれだな。お前の浴衣姿…。」

私服でいる亮は言う。

私の浴衣姿を見て、一言があるなんて結構良い奴に育っているんだ。

「何?」

「あれだよ…馬子にも衣装。」

…ああ?

「それ意味わかってる?分かって言ってるんだったら、喧嘩売ってんの?」

私はつかみかかろうとした。

秋矢は笑いながら

「雪姫、抑えて。きっと意味わかってないから。」

と言っていた。

私は渋々戻って、金魚すくいとリンゴ飴を探した。





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