白雪姫と毒リンゴ

「…昔っから変わってないよなぁ…。」

秋矢は急にため息をついた。

「はぁ?何言ってんだよ次、秋矢の番だぞ。」

亮は促す。

秋矢は私のカードをひく。

「なんでもない。ただ、昔っから、雪姫は泣き虫で。亮は馬鹿だったなと。」

「失礼な。私は泣き虫じゃないし。」

「俺だって馬鹿じゃないし。」

私は亮を見た。

「何だよ?」

「そうだったの?」

そう言ったら、頬をつねられた。



それは、いつかの淡い思い出。




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