白雪姫と毒リンゴ
「今日、なんか用事あった?」
私はパフェのバナナをすくって聞く。
「ピザ食いに行く予定。」
「そうじゃなくて。」
アイスコーヒーをストローでかき混ぜるのを止めた亮。
なんだよ?という目で見てくる。
「その他の用事。」
「まだ遅れた事根に持ってんのか?つか、祭りん時雪姫だって遅れたろ。」
「別にその事は気にしてないけど。」
私はスプーンをくわえる。
その事ではない。
私が言いたいのは…。
「他の用事があったけど私が強引に誘ったかなって。」
トイレに行って、空いている秋矢の席を見る。
「強引じゃなかったし。それに、三人でどっか行った方が楽しいし。」
亮は言った。