白雪姫と毒リンゴ

つかみかかりそうになる亮を押さえる。

「今度言ったら殺す!」

「はいはい。」

昔っから喧嘩とかしてるから、別に押さえる必要もないと思うけど。

「…あ。」

「どした?」

亮は聞く。

私は亮と秋矢の顔を見る。

「やだ、金は貸さん。」

ケチな秋矢は、NO!と言う。

「うわー、秋矢には義理人情がないよな。何円?」

「15円。」

亮は出してくれた。

「ありがと、今度返す。」

「利子つきで。」

私は思った。

この二人…

どっちもケチだ!






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