白雪姫と毒リンゴ
数分前。
私と秋矢は亮と一緒に帰ろうと、校内を探していた。
そして、見つけたのが体育館裏。
だが、運の悪いことにちょうど上級生に追いかけられているところだった。
亮はまた上級生の女の子に手を出したらしい。
呆れて話を聞いていたら私達も一緒に追いかけられるハメになってしまった。
ということだ。
「私なら、トランプで勝敗を決めるのに。」
呟いた。
「なんでもかんでもトランプで決めんなよ。」
亮に言われたくない。
「じゃあもう少し穏便に事を終える事は出来ないわけ!?」
「馬鹿、うるさ…。」