白雪姫と毒リンゴ
私は亮の腕にくっつく。
秋矢を非難する権利は私にはないけど。
「雪姫に嫌われるのは、辛いな。」
秋矢は言う。
「まじ辛い。課題とか移してもらえなくなる。」
ふざけたように亮は言った。
「それはお前だからだろ。」
呆れたような顔の秋矢。
私はいつものおふざけのようなそのやりとりを見ていた。
「綿飴買ったら、機嫌直るか?」
いつもの秋矢の言葉に、私は。
「…いらない。」
といつもとは違う答えを返した。