白雪姫と毒リンゴ

丁度、午前の授業が終わった時間だった。

お腹がすいた…。

ベランダに行くのも面倒になって、お弁当を取り出した。

亮はいつも、何を食べているんだろう?

「亮。」

向こうの島(ベッド)に寝る亮に話しかける。

一回で起きないのなら、放っておこうと考えてたけど。

大きな背中を起こした亮がいた。

起きちゃったよ…。

「昼休みだけど、ご飯は?」

「あー…。」

まだ眠いのか、目を擦りながら立ち上がる。

「購買、行ってくる。」

静かにそう言って、保健室から出て行った。





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