白雪姫と毒リンゴ

ちょうど、二年生の教室のベランダが見えた。

「…秋矢?」

とその隣には、森田さんだっけ?森永さんだっけ?

仲良く話していた。

幸せなその光景を見て、少しホッとする。

急に頬に暖かい物が当てられた。

振り向くと、亮がいた。

「わっ、何!?」

「ん、ミルクティー。」

暖かい缶をくれる。

「ありがと。」

亮は私の方のベッドに座った。

「秋矢と森山さんがいるの。すごく仲良さそう。」

なんでか、亮の大きい背中にそう言っていた。

「森川さんだっつーの。」

呆れた声を出される。






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