白雪姫と毒リンゴ
そして、すこしだけ想像をした。
睡眠、と言うのかも。
その愚連隊という人達と言うのかも。
「…ーー。」
お姉ちゃんは何かを言った。
見たら眉を寄せて、悲しそうな顔をしていた。
え?と返す前に、お姉ちゃんは家を出ていった。
私、怒らせちゃったかもしれない。
お姉ちゃん、ちゃんと帰って来るよね?
不安になって、亮に電話をかけた。
「どうしよう。」
『どうしようも何も、どこ行ったかわかんねーと…。心当たりは当たってみる。』
亮は探してくれるようだった。
「私も行く。」
『遅いし、危ねーし。家で待ってろ。』