白雪姫と毒リンゴ
「もしもし、亮!!」
『…うるさいよ。朝っぱらから。』
「お姉ちゃんが変!!おはようって言うし、バイトに行くって…。」
『更正したんだろ?良かったじゃん。』
すごく眠かったのか、早くにその電話は切られた。
そう、昨日は亮に連れて行ってもらったんだった。
ありがとって言わないと…。
「モーニングコールあったんだって?」
保健室に来た秋矢は、冷やかすように私に言う。
モーニングコール?
私は小首を傾げた。
「まじでさー…時間、間違えてかかってきたんだけど。」
私が座るベッドで眠る亮が言う。