白雪姫と毒リンゴ

亮が私を見る。

ん?と首を傾げて、微笑んであげた。




保健室にいる白雪姫が恋をしたのは。

女たらしの幼なじみでした。

毒リンゴを食べる前に。

二人は結ばれました。




「いや、俺だね。」

不適な笑みを浮かべた亮は私に顔を近づける。

「…引き分けってことで。」

私は呟く。

二人の唇は重なった。







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