Wink☆
今回のことは、内緒にしようと

思っていたのに・・・

「で、相手は誰?合コンの人?」

「・・・・・・・」

なんて言えばいいのかわからず、

アタシはうつむいた。

「いや・・恋かわかんないよ?

たぶん違うし。ってか絶対

違うし!」

「小雪・・・誰なの?吐きなさいっ!」

「うっ・・・・・・・」

雪奈の目、本気だ。

もう隠せない・・・

そう思ったあたしは、もう一度イスに

座りなおして、硬く閉ざした口を開いた。





「ふーん」

全部話し終わって、雪奈の顔を

覗き込むように見る。

「高峰奏多ねぇ」

「え、なに?ダメ?」

「ダメってか・・・」

アタシに彼氏ができるたび、雪奈は

いつも彼にダメ出しをしてきた。

アタシはいつもそれに反発してきたけど、

結局は雪奈にダメ出しをされた彼と、

3ヶ月以内に別れた。



つまり、アタシには男を見る目はないけど、

雪奈にはその素質があるってこと。

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