Wink☆
呆れた。

雪奈は直人さんの話になると

いつもこうだ。

「ごめんごめん!それよりさぁ・・・

やっぱ気持ちだけは伝えた方がい-よ!

高峰君の教室行こうよ!」

「え?ちょっと・・・ムリだって!」

アタシの話に聞く耳も持たず、雪奈は

アタシの腕をどんどん引っ張っていく。




「すみませ-ん。高峰君いますかぁ?」

「ちょっと雪奈!やめてってば!」

「まあまあ」

嫌がるアタシをよそに、雪奈は教室の奥から

歩いてきた高峰に手を振った。

「高峰君、小雪が話あるって♪」

「え、ちょっと雪奈?!」

「ほら小雪、ガンバっ!ちゃんと伝えなきゃ

後悔するぞ☆」

ポンっと雪奈に背中を押され、高峰との

距離が縮まる。




「小雪」

また・・・名前を呼ばれ、ときめくアタシ。

いちいちときめいて、アタシどうかしてる・・。

「話って?」

「え・・・えっと・・・」


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