Wink☆
雪奈に一言謝ると、アタシは直人さんの

後をついていった。

「あの、話って何?・・・・・小田切君」

「あいつ」

「え?」

「奏多から伝言」

高峰の名前を聞くだけで、

胸がはち切れそうになる。

「へ、へえ。なんて?」

アタシは平然を装って、直人さんに

尋ねた。

「今日、一緒に帰ろうって」

「・・・・・は・・・い?」

一緒に・・・・

帰る――?



「靴箱のとこで、待ってるってさ」

ムリムリムリっ!

さっきの出来事のせいで、どう顔を合わせて

いいかわかんない。

「あとさ・・・雪奈ちゃん、俺のこと・・・なんか

言ってる?」

「え?・・・・なんで?」

「ちょっと・・気になって」

アタシは思わずくすっと笑みをこぼした。

なんだ。お互い気になってるんだ。

「雪奈、今日小田切君と一緒に帰れるって、

嬉しそうに話してたよ!」

にっこり笑うアタシ。
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