Wink☆
直人さんは、いい人そうだし、

雪奈が直人さんとくっついてくれること

以上に嬉しいことはない。

それで雪奈が幸せになるんなら、

アタシはいくらだって協力する。

「ありがとな。じゃあ」

「あ、うん」

「奏多のとこ、ちゃんと行ってやってね」

直人さんがアタシに向けて、

ウインクする。

これで、何人もの女の子が倒れたことは、

学園内でも大きくウワサになっていた。

「ヒマだったらね」

アタシもウインクをし返す。

そんなアタシを見て、直人さんは、

大きく口を開けて笑った。






「雪奈!ゆ~きなっ」

教室に戻り、雪奈に声をかけてみたが、

返事がない。

ボーっと窓の外を眺めていて、ある意味

怖い。

「雪・・・・」

「小雪。告られたの?」

「え?」

「告られたんでしょ?!そうなんでしょ?!

ねえ!」

雪奈が激しくアタシの体を揺さぶる。

そんな雪奈の目には、うっすらと涙が

浮かんでいた。



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