Wink☆
「え、はい」

「どっか・・・寄るか」

「・・・・え?どっかって?」

アタシの質問の返答がない。

高峰は無言のまま、スタスタと

歩いていく。

アタシは急ぎ足で、その後ろを

ついていく。



「え?ちょっと高峰・・・・」

高峰はそのまま、立ち止まることなく

ジュエリーショップに入っていく。

「ねえってば」

「・・・・なんだよ」

「なんでこんなとこに入ってんの!?

高校生が入るようなとこじゃないじゃん!」

ジュエリーショップとはいえ、この店は

いかにも高そうな外観で、目の前にある

指輪は、とても高校生のお小遣いでは買えない

ような値段。

「ほら、帰ろ」

アタシは高峰の手を引っ張る。

「好きなの選べ」

「は?」

また高峰がありえないことを言い出した。




「なに言ってんの?!アンタがこんな高いの

買えるわけないじゃん!」










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