Wink☆
アタシは、通話ボタンを押した。

「もしもし」

電話の向こうから、高峰の声がする。

なにも、言葉が出ない。

「おい」

「あ、ああ。ごめん」

どうしよう。

なんて言おう。

「あ、あのっ!」

「今から・・・」

「え?」

「今から出てこれる?俺、今お前んちの

前にいるんだけど」

―――ええ?!

カーテンを開けて、外を見る。

そこには確かに、高峰の姿がある。

アタシは急いで階段を駆け下りた。





「た・・・高峰!」

「おう」

「どうしたの?こんなとこまで来て・・・」

アタシは思わず、高峰から目を反らした。

「手、出して」

「え?なんで・・・」

「いいから」

「はぁ・・・」

強引に言われ、アタシは手のひらを上にして

差し出した。


















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