Wink☆
「お前・・・バカ?」

「は?!」

「普通こっちだろ」

高峰が、アタシの手のひらを返して

下にした。

――これって・・・


「ほら」

――ウソ・・・



「指輪・・・?」

アタシの左の薬指には、キラキラと

光る指輪がしっかりとはまっている。

「なんで?なんでこんなこと、

してくれるの?」

涙腺が緩み、視界がぼやける。

高峰の温かい手が、アタシの手に触れた。

「そりゃ・・お前が好きだから」

また、心臓が音を立てる。


――アタシの・・・幸せの音。



「アタシも好きだよ」

広く温かい背中に抱きつく。





ああ、アタシ今最高に幸せだ。






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