Wink☆
雪奈が驚いた顔で、

シューズを指さす。

「まさか・・・」

勘の鋭い雪奈は、なんとなく

状況を読めたようだった。


「とりあえずさ、購買で新しいの買お?」

雪奈が来たことで、靴箱での騒ぎも

収まったようだ。

「ありがと、雪奈」

「なにがぁ?」

「アタシあとちょっとで、

キレるとこだったぁ」

もしかしたらキレて、手が付けられなく

なっていたかもしれない。

「ま、学園の王子様と付き合ったんだから、

そりゃ恨みも買うわ」

「まあね」

「もうウワサも広まってるみたいだしね」

「そっか・・・」

さっきまで幸せだった気分が、

一気に沈んだ。


「あの、シューズください」

「何センチ?」

「あ、23センチです」

お金を出して、シューズを受け取る。

「小雪、足意外に小さいね。

背おっきいのに」

「たぶん、遺伝だよ」






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