Wink☆
「え~足に遺伝とかあるわけ~?」

顔を見合わせて笑う。

雪奈がいなかったら、アタシは今

こんなに笑えてなかったかもしれない。

雪奈がいてくれてよかった・・・



覚悟はしていたけど、

教室の扉を開けた瞬間、

クラスの空気が一瞬で変わった。

雪奈は「気にすんな」って言ってくれた

けど、やっぱり気持ちが暗くなる。

「小雪」

休憩時間、1人のクラスメイトが声を掛けてきた。

「な・・・・」

振り向いた瞬間、頭に冷たい感触。

そして、床では何かが割れる音。

「痛っ・・・・・」

水と一緒に花と、ガラスの破片が降ってきた。

アタシの頬は軽く切れて、血が出ている。





「ザマーミロ」

「バーカ」

「お前が悪いんだろ」

次々に冷たい視線の嵐。



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