Wink☆
「ちょっとやめろつってんでしょ」

「は?なに?雪奈も、コイツの味方

しちゃうんだ?」

「当たり前じゃん。親友だもん」

親友・・・

その言葉が温かく胸に響いた。



「雪奈ぁ、かわいそうに。知らないんだね」

「は?なにがよ」

「雪奈のだーいすきな直人様のことも、

コイツたぶらかしてたよ?」

クラスメイトの春花が憎たらしい顔で、

同情して見せる。

アタシは不安になった。

雪奈まで敵になるんじゃないかって。

そんなアタシに、春花は嫌な笑顔で

微笑んだ。

「ね、雪奈。ウチらといようよ~」

春花が差し出した手を、雪奈は握り

そして思いっきり振り払った。



「バーカ。そんな手には乗らないよ」

「雪奈。あんたねぇ・・・!」

「小雪はあたしを裏切らない。あたしも

小雪を裏切らない!」

雪奈の強い瞳が、春花達を睨みつける。


――雪奈が・・・信じてくれた。

それがこんなに心強いなんて。






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